朝食7:30に併せてアイロロのレストランで4人集合。Fは昨日作ったバイクの時間のため5件のアポ。速攻でパンとコーヒーで出発。西の空は明るいが予定通り、友人のOにアンデルマットまで送ってもらう。ゴッタルト峠の下には高速道路が通っていて、20分で峠を抜ける。アンデルマット手前の悪魔橋まで送ってもらって30分弱。サドルをはめてホイールをつけ組み立て完了。標高差500m程楽をさせてもらった。
こりもなく悪魔橋の写真を撮って(3回目)アンデルマット市街地で、現金引き出しとお水調達。標高1410mから、9:06出発。ここからフルカの始まりまでが唯一の平坦。フルカの登りはヘアピンの連続で始まる。前にスキーの夏トレをしている女性を発見。次のコーナーでは消えた。うん?差が開いている??と思ったら次の坂で止まって上着を脱いでいた。少し会話。「速いですねぇ、」「いえ、全然。」「もしかしてオリンピックの選手ですか?」「 はい、スイスチャンピオンでバンクーバに行っています。」道理で追いつけないわけだ。ちょっと前にスイスチームの車を見た。これかぁ。バンクーバっていつだった??
アウターをしまっている間に先行したが、後ろから迫ってくるのを感じる。じわじわ来たと思ったら一気に抜かれた。おそらくは仮想の敵になっているのか。心拍を160から10拍あげて食らい付く。空気が薄いが、大丈夫まだカメラを取り出す余裕がある。。。パチリ。
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写真ではわからないが、ストックをついて、おしりを上下に動かして、進む仕草が実に生物学的に美しい。無駄の無い洗練された動き。坂一つ、ついていった。コーナーを抜け、彼女のストックが滑った瞬間に、ギアを2枚かけてダンシングし、前にでた。やったー、抜いた。
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コーチがイタリア語?で何か叫ぶ。前からの写真を撮っている間に、また抜かれた。もう絶対に追いつけない。ここで断念。コーチ一人と彼女一人のスペシャルトレのようだ。
この後、足が異常に軽くなった。乳酸が一気に抜けた感じ。目一杯踏み込んで、足が軽くなるのは初体験。この感覚は結局最後まで続いた。
7段の連続ヘアピンを30分ほどで抜け、家内を待つと、牛で道路は通行止め。うーん、スイス。
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もうスイスチームは見えない。一本道をひたすら耐える。心拍で150,ワットで130辺り。ピーク直前でスイスチームの車とすれ違う。お姉さん、元気よく手を振ってくれた。プロ並みのサービス精神。ピーク着は2375mでスタートから2:21だった。
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下りはヘアピンの連続。向こうの崖にはグリムゼルの登りが見える。写真を撮りながら進む。先日車で下見した際には地元のチームが、大体のものが26分位で登る、初心者なら30分、女性でも45分とのことだった。しかし、まずは冷えた体を食事で温める。ソーセージとポテトにコーラで3千円程。他に選択肢がないとはいえ、めちゃくちゃ高い。日本なら千円でも高いと思うだろう。
気を取り直して、グリムゼルを登り出す。1700m。昨日と違って、足はよく回る。自分の上に、ヘアピンの7段重ねがよく見える。ピークは2103m。軽くさくっと35分で登った。ただし、写真を撮る時間を含んでいない。
ここまでくれば、後はひたすら下るのみ。下りは一直線に近く、トンネルも多い。ライト無しで行けるが2つほど、急に暗くなって、しかも曲がるトンネルがあった。標高608mまで27キロ、47分。ほとんど踏まずに自由落下で60キロ上限。完全な一本道で、後ろの家内が昨日のように道を間違えることは無いとは思うが、用心して所々で待つ。ホテルのPに止めさせてもらった車に自転車を積んで、撤収。しかし、届かなかった荷物を出発点のアイロロまで取りに行く必要がある。届いているか電話したら、30分後にもう地度電話しろ、という。確認が取れ、今日の午後に届いたとのこと。車なら全長17キロのゴッタルトトンネルを使って1:20で到着。ただし、反対方向はトンネルに入る車数の制限で大渋滞。TTみたいに、何秒かおきに信号が青になり、一台一台出て行く。
で、帰りはゴッタルト峠の新道経由で行くことにする。旧道が見える、というのがその理由。それでも大半がトンネルと、反対側の景色。ゴッタルト側が見えるのは最後のほうだけ。自転車では走りたくない道だ。ゴッタルトの旧道がよくわかる。
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そのまま、2時間でインターラーケンのホテル着。ホテルは東洋系の団体に占拠されたような感じで、ホテルのレストランは諦めて街の中を散策。駅前の小さなレストランでピザとビールで乾杯。日本人の観光客も多いがそれ以上に東洋系、さらには中東と思われる人たちも多い。
ホテルの目の前を二つの湖をつなぐ運河が流れているのだが、この流れが速い。しかも色がエメラルド系の日本では無い川の色。(氷河からの川はみんなこんな色だった。ツエルマットでも、シャモニーでも)
獲得標高1340m(昨日の半分だ)、往復3時間の運転でさすがに疲れた。