香港からのサイクリストと一緒に

4月21日から24日まで、香港からのサイクリスト34人と一緒に南信州を巡る旅をした。少し時間が経過したが、一応4月24日付けとしておく。
今回の話は毎年ツアーオブジャパンでお世話になっていた、坂隊の隊長からやってきた。Facebook経由でメッセージが入り、何回かの打ち合わせを経て、二人とも経験のない、海外からのお客様のツアーガイドをやってみることにした。
当初の予定では、20名程度との参加ということだったが、最終的には34名まで膨れあがった。過去に北海道と北信州でも実施されており、日本国内を自転車で巡る、というのは人気のツアーのようだ。受け入れ窓口となったのは行政連合。南信州をめぐる旅となる。

香港からなので、お客様は英語が話せるのが前提。もう一人英語を上手に話す環感キッズ自然村の村長さん(ご夫妻)、そして女性スタッフのMさん(ご夫妻)も合流し、4人でサポート体制を整えた。事前の準備で私はルート地図の準備を担当し、それ以外の調整やら、買い出しやらは、地元の強みを持つお二人が担ってくれた。
また回収車を含む、大量の備品をSさんにご用意頂いた。

準備万端とは行かないまでも、何とか目処がたって、前日の歓迎パーティで皆様にご対面。とってもノリのいい人達でなんとか、笑いもとれて一安心。その後、自転車の調整。30台以上あると、大事である。今回は、飯田市をはじめとする行政の自転車を使う。完全に整備されているはずだが、やはりモレはある。行政も一生懸命手伝ってくれて初日を迎えた。
初日。
予報通りの雨。ただし、止みそう。出発を遅らさせて小雨程度の出発式となった。初日の予定は飯田市から分杭峠を越えて高遠市の長谷までの約65キロ。サポート隊は、2名が自転車、2名がワゴン車。前半は何とかなったが、大鹿村での昼食時に、リタイアした数名を宿まで先行して運んでもらい、分杭峠に備えた。
DSC_0701 やがて雨は止んだものの、4月とは思えない寒さに。持っているウェアを全部着た。アウター合計4枚。それでも寒くて、後続を待つ間は、回収自転車の緩衝材となる毛布を羽織り、暖かいお茶を飲んでの待機。分杭峠では気温零度。雪がちらつく寒さ。下りはもう地獄のような寒さ。手がかじかんで、さらに体が震えて、ハンドルがぐらつく。下りのリタイアが4名。宿についたのが6:30前。山間では日が暮れてしまったが、とりあえず全員無事に宿に着いた。食事をすませ、打ち合わせをしていたら入浴時間を過ぎてしまった。ダウンベストを持ってくれば良かったと反省するも既に遅し。お風呂に入れないまま、お酒を飲む元気もなく、ふとんにくるまった。平均時速15キロでは肉体的疲労はないものの、寒さで体力を奪われた。

2日目。高遠での桜見学。今回のツアーのメインでもあるが、残念ながら今年は既に散っている。地元の酒蔵を見学させて頂き、見晴らしファームでお昼を食べて、駒ヶ根まで。お天気が良く、写真撮影での小休止が頻繁に入る。結局この日も1時間遅れ。途中でミスコースした人が出てあせったが、無事に対応を済ませた。大きな登りはないものの、細かいアップダウンがあり、結構足にきた人が多いようだ。流石に時速20キロ以下で走行していては、足にはこない。代わりにサドルに座ったお尻が痛く、肩が凝る。ゆっくり走るのは実は結構大変だったりするのだ。途中見晴らしファームでランチ。バイキング形式はどうも良くない。食べ過ぎた。
途中一端コースが判らなくなるも、無事に駒ヶ根市内のリゾートリンクス着。。お昼に続いてバイキング形式。炭水化物は少なく、これでもかとお肉が多い。ものすごいごちそうなんだろうけど。。パスタが食いたかった~。

3日目。南信サイクリングTV報道CapDSC_0719駒ヶ根を出発。市長のご挨拶を始めとした一連の式典。同時通訳も致しました。この日もローカル局の取材が入りましたが、インタビューの通訳も引き受けてしまいました。
後で録画をみまたが、私の音声はカットされ、文字に起こしてもらっていました。なぜかホットひと安心。お天気に恵まれて気持ちの良いサイクリングとなりました。ただし、コースを大幅に短縮した結果、変更点だらけ。管理ン業務が大変で、参加者にも迷惑をかけてしまった。今回の最大の反省点。
それでも、なんとか予定よりも早く飯田市内の宿に到着。ホテルの前の歩道に自転車道があり、そこで急ブレーキを掛けた。数メートル走って、タイヤがバースト。パンク。どうもガラスが混ぜてある、滑りにくい舗装のようだ。新品同様とまでは行かないが、パンクするほどすり減るのは頂けない。。。飯田市内にも宿を取って頂いたのだが、打ち合わせ後、1時間程かけて帰宅。やっぱり家がいい。
最終日の予報は雨。高速を走り飯田市へ。本日は大平峠(おおだいらとうげ)を超える厳しい一日の予定だが、予報通り雨。スタッフ側は淡々と準備を進めるが、主催者側の希望で中止の判断となった。急遽主催者側でバスをチャーターし、我々も車に乗っての移動となったが、その前に大手スーパーに移動して30分程お買い物。その後、大平宿の古民家で五平餅。この地区で育ったという女性のお話。。。素朴な触れあいが、参加者にも好評だったようである。今回はなぜかツアコン不在。自転車ガイドに徹するはずだったのだが、どうも連絡がうまく取れていないと感じた。
妻籠宿でも駐車場変更の連絡が入らず、バタバタ。南木曽の町長さんを随分と待たせてしまったようだ。ホテルに無事について、最後はハグと握手の嵐。次も是非来たい、という方も多く、私自身も良い経験をさせて頂いた。最後の集合写真はFacebookでご覧頂けます。リアルでご存じの方はお友達申請くださいませ。

総括すると、海外からのお客様と自転車で地域を巡るサイクルツアーは需要が大きい。旅慣れた人も多く、事前に懸念された「文化の違いによる不愉快な思い」というのは一切無かった。
また、参加人数が倍近くと大幅に増えたことから、サポート体制に問題がないか、不安であったが、ガイドを助けてくれる参加者もいて、随分と助かった。不備な点も多々あったが、ケガ人もなく、成功したといよう。。同じような事が、日本全国で行える体勢が整えば、地域との交流も進み、いわゆる活性化も進むのではないかと思う。

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