尻別岳にて初バックカントリースキー

北海道2日目。子供は無事にやっているだろうか。気になって様子をうかがうメールを入れる。

朝8時15分に予約を入れてあったバックカントリーツアーBlackDiamond LodgeのAndrewが迎えにくる。ニセコにいるのだから、ニセコで滑るのかと思ったら、尻別岳に登るという。そっちの方が天気がいいのと、雪崩の可能性からも断然尻別岳がいいようだ。確かに昨日から、雪が降り、アイスバーンの上に新雪が積もり、雪崩の発生しやすい状況だ。

30分ほど、雑談しながら、スルツへ。Andrewは3Gのスタッフだったようだ。冬はスキーとボードのツアーコンで。他ラフティングなどのアウトドアーで生計を立てっているようだ。

レスキューギアを借り、食料と飲料水を詰めて、9:24スタート。リフト2基つないで、標高680mまで。ここからちょっと下って、1107mまでハイクアップ。初のシール登坂。シールの張り方から、雪崩の対処まであれこれ教えてもらう。個人レッスンで良かった。

最初ちょっと要領を得ずに、スキーを雪面から話していたが、慣れてくると、すり足で進めるようになる。この類の有酸素運動は得意である。息が切れることもなく淡々と登るが、アイスバーンになると後ろに滑る。770mあたりまで登った後、いったん下る。シールはつけたまま。

NEC_3891 この過程で英語をいくつか覚えた。(会話は全部英語なので。ローカル英語かも)シールはスキン。ビーコンは、トランシーバ。雪崩はアバランチ。スティーフは深い傾斜。

再度ハイクアップ。尾根沿いに登るのだが、所々、雪庇が張り出し、危険な状態になっている。そこは避けて、斜面を進む。かぜが強いのだろう、雪がほとんど無く、急斜面のアイスバーン。エッジが効かない。斜面は半端ではない。これ以上進めない、と思ったら、板を外して歩いて登れ、という。この急斜面で板がはずせるか?と思いつつ慎重に山側から板を外す。続いて、谷側の板。うーん、バランスがとれない。と思った瞬間、谷川に倒れた。頭から落ちていく。スキーは1本のみ。山側にあったスキー板を反転して、谷川に移す。が、止まらない。Help! Andrew, Im fallin. Help! ずいぶん長く感じられたが、5m程滑落して止まった。久々に生命の危機を感じた。板はAndrewがもって登る。これはどう見ても初心者コースじゃ無い、というと、まあ、コースは毎日変わるからね、と軽い返事。尾根沿いを再度登り、やがて、林間に入って、切り返して登る。Andrewの残した跡をついて行く。早い。ついて行けない。すごい体力だ。NEC_3898

時々止まって、ウェアを変える。汗の量をとてもこまめに調整している。 チョコバーで補食。水はリザーブタンクから。再度、尾根にあがり、そのままピークまで。たぶん1時すぎにピーク到着。(GPSを持って行ったが、PC接続ケーブルを忘れて、ログが見れない。)シールを剥がして下り。 ものすごい急斜面。アイスバーンの上に新雪がつもっているから、注意が必要だ。が、しかし。全然ターンできない。怖い。ここ数年、短いカービング板で滑ってきた。長い板で、パウダースノーを滑るのは難しい。まるでスキー初心者。ターンごとに転倒を繰り返すような、まるで情けない状態。これだけ転んだのは何年ぶりだろう。個人レッスンで良かった。downhill 斜度が緩くなっても、左右のバランスを常に意識しないと、まっすぐ進まない。スポンジの上でたっているようなものだ。最後は細かい木立の中を抜けてPまで。Andrewが気を利かせて車まで歩いて、迎えにきてくれた。そのまま、おにぎり。凍ってはいなかったが、冷たかった^^;;。リザーブタンクのチューブ内で水が凍り、飲むのが難しかった。
ホテルに戻り、パウダースノーのレッスンを探してくれる。が個人レッスンで2時間1万円、一日で2万円くらいが相場のようだ。

この週末、ニセコで少しパウダーのトレーニングしてみよう。

アパートののすぐ裏に温泉宿があり、ゆっくりと体と心を休める。良い体験した一日だった。

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