乗鞍バックカントリー・スキー

先日、根の上高原でトレイルをスキーで遊んだ。
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それをFacebookで見たミケさんと今度は乗鞍へ行こう、と誘っていただいたのをいいことに、リアルで乗鞍へ行くことにした。
今までレンタルで済ませていたビーコン・ショベル・プローブの3点セットを新調。ここのところの株高で、利益を確定させて、費用を捻出。他の機材は持っているので、これでいつでもバックカントリーへ行けるわけだ。力はいりまくり、である。
自宅を朝4時出発。松本まで高速経由2:40で乗鞍休暇村着。
ミケさんとは、大飯原発のデモ以来の再会となる。
着替えて、8:30リフト発。3本乗り継いで、1200円、標高を500m稼いだ。2100mからシール登坂開始。シールはスキーの滑面につけるオプションで、坂を登ってもスキーの板が滑らないように、毛皮状の布でできている。板を引きずるように登って行くわけだ。もちろんスキーの踵は浮くようになっている。からできる技である。
で、いきなりの劇坂登坂。多少滑りつつも、登り切る。その後は、斜面を板半分、エッジでシール登坂。半分しか抵抗がないから、滑る滑る。。。パウダースノーの下にアイスバーンを感じる。部分的にエッジが立たず、ズルリ。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA2500mの森林限界を越えると、吹雪出す。止まっているのにいきなりコケる。地面が動いて見えるからだ。ミケさんはもう一山越えたかったようだか、もうヘロヘロ。心拍は余裕だが、筋肉がツラい。
これ以上は行けても戻れないと判断し、森林限界を若干越えた辺りから下降開始。リフトから3時間以上経過し、お昼前になっていた。手こずった斜面を下り、平坦ぽくなってスピードが乗った所で、樹木をどう避けるか一瞬判断が遅れて、急ターン。いきなり、外に飛ばされた。内側には頻繁にコケるが、外へはコケるというより、すっ飛ぶ感じ。顔面と右肩を強打した。ちょっと脳震盪ギミ。新雪のパウダーの下はバリバリのアイスバーン。ハデにヤってしまった。骨折が無いか慎重に体を動かし、かろうじて立ち上がった。新雪では立ち上がるのも一苦労である。
以降ビビリが入ってしまう。板を下に向ければいいのは理屈では判るが、ビビリがビビリを呼ぶ悪循環。バックカントリーはゲレンデと違い、雪を圧雪してない。急斜度でも、エッジさえ効かせれば、さほどスピードは出ない、ハズ。ミケさんはテレマークでスイスイと下って行く。
が、どうしても下を向けない。斜面が怖くなる。初期のカヤック同様、ビビリーが最悪状態に達する。ミケさんはポイントポイントで根気強く待ってくれる。感謝はしつつも、怖さを克服できないので、サッサと前へ進めない。一端昼食。パワーガスに着火するも、低温でガスが気化せず、お湯を沸かすのは断念。ミケさんのポットお湯を分けてもらう。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA何とか最初の急斜面へ戻る。あまりの怖さに板を外す。もう心が折れた。立とうとした瞬間、膝より上まで埋まった。ストックも使えない。板の履き方が分からないまま、誰かの転んだ跡まで膝まで埋まりながら数歩歩く。板を履き、何とかボーゲンで滑り切った。
その後、ゲレンデに入っても、ボーゲン。全く板を揃えれない。情けない限りだ。
何とか気を取り直し、最後は板を揃えて滑れるようになった。ただし速度は出せなかった。
ミケさんは、「今季初スキーだからだよ」と慰めてくれるが。去年の御嶽よりも全く滑れてない。
今後安全地帯で隠れ特訓予定。

二人で温泉。前回ウールのことを話しても、全く興味を持たなかったミケさんだが、いきなり自分からウールの話題に。どうもこの半年で大ファンになったようだ。というのも、自分の愛用品を調べてみたら、ことごとくウールだったと。靴下は5年もの。シャツもウール。ネルのシャツも。今回はウールのスマホ対応手袋をネットで探し出して購入したとのこと。あれやこれや情報交換。長風呂してしまった。
ここで別れて、私は木祖村経由で自宅へ。ミケさんは松本経由で白馬栂池へ向かった。
木祖村経由、即ち地べたでも3時間。高速とほとんど変わらない。チョッと路面が圧雪かな。
チェーンは要らないが、4WDは欲しいかも。

久々に凹んだ。こういった悲しさや悔しさは、感情面を乗り越えるバネになる。怖さは理屈では克服できない。半歩前進。

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